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企画の趣旨

 イラク戦争終結後、自衛隊がイラク復興の支援を始めてから10余年が経過しました。現在、イラクでは戦後の復興も少しずつ軌道に乗り、市民の生活も平穏を取り戻しつつあります。しかし、未だに諸外国では治安の悪化、自爆テロなどの危険が喧伝され、渡航自粛地域として敬遠されています。そのため、世界遺産として有名なメソポタミア文明の遺跡や文化遺産を有しながらも、訪れる人もなく、風化が進んでいます。

 こうした中で、イラク写真協会に所属する約1万6千人のカメラマンたちは、混乱に見舞われながらも、平穏を取り戻しつつある新生イラクの日常の営みや生活の風景を愛し、数多くの写真を撮りました。本写真展ではこの中のごく一部ではありますが、彼らの撮った写真を日本の人々に紹介します。